2024.09.26
エアコンの水漏れ
そもそもエアコンから漏れてくる水は、どこから生まれたものなのでしょうか。その正体は、エアコンの室内機で結露が生じることによってできた水分です。
エアコンは室内の暖かい空気を吸い込み、熱交換器で温度を下げてから再びお部屋に空気を戻すことによって室温を下げています。このとき暖かい空気が急激に冷やされると、エアコン内部で結露が起き水滴が発生します。これは、冷たい水が入ったグラスに水滴が付くのとちょうど同じ現象です。
通常であればエアコン内部で発生した結露水は、ドレン管を伝って屋外へ排水されていきます。ところが、何らかの理由で排水ができなくなると、エアコン内部に溜まった結露水が逆流して、本体や壁を伝って室内に漏れてきてしまうのです。
水漏れを放置してしまうと、床や壁にカビが発生したり木材が腐ったりする恐れもあります。エアコンから水漏れがあったら、なるべく早めに対処するようにしましょう。
エアコン内部に発生した結露水は、ドレン管を通って屋外に排出されます。そのためエアコンから水漏れがある場合は、室外機につながるドレン管に異常がないかを確認してみましょう。物が倒れてドレンを潰してしまっていたり、出口が上向きになって排水できなくなっていたりする場合などは、ドレン管を移動させることで簡単に詰まりを解消できるかもしれません。
もしドレン管から水が出ていない場合や特に異常が見当たらない場合は、ホースが詰まっていたり本体に不具合が起きていたりする可能性もあります。このあとの項目を確認し、水漏れの原因を突き止めてみましょう。
エアコンと壁の間から水が漏れだしている場合は、本体とドレン管の接続に問題がある可能性が高いでしょう。使っているうちに本体とドレン管の接続部分が歪んだり抜けたりしてしまい、内部の水が排出されずに壁を伝って水漏れしてしまうのです。この場合は自分で対処することは難しいので、専門業者に点検を依頼した方が良いでしょう。
エアコン本体の下側から水漏れしている場合は、ドレンパンの破損やドレン管の詰まりが原因かもしれません。ドレンパンとは、内部で発生した水を一時的に溜めておく受け皿の役割を持つ部品です。長期間使用していると劣化しやすく、自分で修理することは難しいので、ドレンパンが破損している場合は、修理や買い替えを検討した方が良いでしょう。
吹き出し口の真ん中あたりから水漏れしている場合はドレン管の歪みや詰まりが原因で、結露による水が吹き出し口から逆流している可能性が考えられます。室外機側のドレン管を確認し、きちんと水が排出されているかをチェックしてみましょう。
この場合は不具合による水漏れではなく、エアコンからの冷たい風で発生した結露が、ルーバーを伝って落ちてきている可能性が高いでしょう。気になる場合はいったん風向きを変えてルーバーを上向きにし、水滴が落ちてくるかどうかを確認してみましょう。
室外機
冷房を使っていると、室外機の近くの地面に水たまりができているのを見たことのある人も多いのではないでしょうか。水漏れが心配になってしまう方もいるかもしれませんが、これは室内機に発生した結露がドレン管から排水されたものなので安心してください。
また冷房だけでなく、真冬に暖房を使っていると霜取り運転が作動し、溶けた霜が水漏れしているように見えることもあります。そのほかにも溶けた霜が湯気となり煙が出ているように見えることもありますが、これらは正常な動作なので問題はありません。
エアコンから水漏れが起こるということは、結露で発生した水が屋外に排出できなくなっているということ。そしてその原因は、水の通り道であるドレン管に何らかの不具合が起こっていることがほとんどです。
代表的な症状は以下のようなものが多いので、水漏れに困っている方はこれらに当てはまるかどうかを確認してみましょう。
もしエアコンの水漏れの原因がドレン管の角度や簡単な詰まりであれば、自分で対処して解決できることもあります。しかし、ドレン管の奥の詰まりや本体内部のドレンパンなどが原因の場合は、無理に直そうとするとかえって症状を悪化させてしまうことも少なくありません。エアコンの水漏れを修理するには専門的な知識と技術が必要になるので、症状が収まらない場合はなるべく専門業者を頼るようにしましょう。
ちなみに、賃貸物件で備え付けのエアコンが水漏れした場合は、修理業者に依頼する前に大家さんや管理会社へ連絡しておくようにしましょう。備え付けのエアコンの修理費用は基本的に貸主の負担になりますが、自己判断で修理してしまうと自分で修理費用を負担しなればならなくなってしまうこともあります。後のトラブルを避けるためにも、あらかじめ確認を取ってから修理を依頼するようにしましょう。
エアコンの水漏れ修理を業者に依頼した場合の料金相場は、一般的におおよそ数千円~数万円程度です。これほど料金に開きがある理由は、「水漏れの原因」「エアコンの機種」「依頼する業者」によって費用が異なるためです。
特に、天井埋め込み式や室外機を置かないエアコンは構造が複雑なため、水漏れの原因が同じでも費用は高くなる傾向にあります。そのほかにも、原因次第ではエアコン本体を分解し徹底的に洗浄を行ったり、パーツの交換が必要になったりすることも考えられます。軽い水漏れだと思っていても、実際に点検してみると修理費用が高額になる場合もあるので、あらかじめ心づもりをしておくようにしましょう。
なお、長年使ったエアコンから水漏れした場合は、全体的に本体の劣化が進んでいることも少なくないでしょう。一度水漏れを修理したとしてもまた別の箇所が壊れてしまう可能性もあるため、その場合はいっそのこと新品に買い替えてしまうのもおすすめです。
以下の記事では、エアコンの寿命を知らせるサインについて詳しく解説しています。エアコンの不調を感じている方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
エアコンの水漏れは、いつも突然襲ってくるもの。起きてしまったときの対処法ももちろん重要ですが、なるべく水漏れが起きないように気をつけることも大切です。この項目ではエアコンの水漏れを起こさないために、日ごろから実践したい予防策について紹介しています。
エアコンのフィルターが汚れたままになっていると、内部が結露しやすくなり発生する水分の量も多くなってしまいます。水漏れが起きやすくなるほか被害も大きくなりやすくなるので、定期的なお掃除を心がけましょう。
一般的なお掃除の手順としては、まずフィルターについたホコリを落としてから、残った汚れを水で洗い流してしっかり乾燥させます。機種によっても手順や注意点が異なるため、実際に作業をする際は、しっかりと取扱説明書を確認するようにしましょう。
ドレン管が詰まってしまうと水が排出できなくなり、エアコンをしばらく使っていると水漏れが起こるようになります。ドレン管には本体から流れてきた汚れや、外から入り込んだほこりなどが溜まりやすいので、定期的にお掃除することが大切です。
市販のドレン用サクションポンプでお掃除することもできますが、隅々まできれいにするのは難しく、使い方を誤ると故障の原因になることもあります。そのためホースをお掃除したいときには、できるだけ専門業者によるエアコンクリーニングサービスを利用することをおすすめします。
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