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2024.09.25

エアコンから臭いがする、そんな時の原因と対処法、ダメな行動を解説

3年程度でカビが繁えてきます

匂いエアコンを付けると、変な臭いがする。

室内機の熱交換器には埃がびっしり詰まっています
この汚れがフィンの隙間をふさいでしまい、エアコンの結露や消費電力の増加になってしまう

そんな臭いの多くは、エアコン内部に溜まったホコリやカビなどが原因です。

放っておくと冷暖房の性能が低下したり、故障につながったりしてしまう可能性もあります。

風通しが良くなると効きが良くなり、適正な消費電力に下がります

エアコン内部のカビ

エアコンから出てくる風から生乾きの雑巾のようなすっぱい臭いがする場合は、もしかするとカビが原因かもしれません。

エアコンは室内の空気を吸って温度を変換して再び室内へ出しているため、同時にチリやホコリも吸い込み、徐々に内部に汚れが溜まっていきます。

この汚れを放置していると、カビが繁殖して、エアコンの臭いの原因になってしまうことがあります。

室内にこもった汗の臭い

室内に汗の臭いがこもっていると、その臭いがエアコンの内部に付着してしまうことがあります。そのほかにも、肉や魚を焼いた煙が部屋に充満している状態でエアコンを使っていると、エアコンから出てくる風に煙の臭いが移ってしまうこともあります。更に、油などが付着してしまうと、カビの原因にもなってしまう可能性があるため注意が必要です。

ドレンホースに詰まった汚れ

そのほかに、ドレンホースの先端部分が排水溝に入り込んでいると、下水の臭いがドレンホースを伝って室内に届いてしまうこともあります。

ドレンホースとはエアコン内部で発生した水を外に排出するための部品で、ここが詰まるとうまく排水できなくなり、カビが発生してイヤな臭いの原因になることがあります。

薬品洗浄をしてカビの汚れを除去
薬品洗浄をしてカビの汚れを除去

エアコンの臭いが気になる場合は一度ドレンホースも確認してみるとよいでしょう。

エアコン内部の不具合

もしエアコンから焦げ臭いにおいがする場合は、内部に不具合が起きている可能性が高いため、すぐに使用を中止しましょう。そのまま使い続けると火災につながる恐れもあるため、エアコンを買った店舗やメーカーに点検の相談をするようにしましょう。

購入直後の新品特有の臭い

購入直後のエアコンからは、内部の塗料やプラスチック素材から特有の臭いがする場合があります。使っているうちに消えていきますが、いつまでもの臭いが改善しないときは販売店やメーカーの窓口で点検の相談をすることをおすすめします。

つい放置しがちなエアコンからの臭いですが、そのままにしておくと冷暖房の性能が低下しやすくなったり、故障の原因になったりする可能性もあるので注意が必要です。

この項目では、エアコンの臭いを放置することで起こりうるデメリットについて解説していきます。

故障や不具合の原因になることがある

フィルターなどに汚れが溜まって臭いが発生している場合は、風の通り道をふさいでしまい本体に必要以上の負荷がかかってしまうことがあります。

その状態が続いてしまうと、故障や不具合を起こしやすくなってしまうので注意が必要です。エアコンのイヤな臭いに気づいたら、できるだけ早めにお手入れを行うようにしましょう。

エアコンの性能が低下することがある

エアコンの臭いの原因であるカビや汚れなどをそのままにしていると、冷暖房の性能が低下して空調が効きにくくなることがあります。すると、同じ設定温度でもいままでより多くの電力が必要になってしまい、電気代が余計にかかってしまうこともあるので注意しましょう。

エアコンが故障したときに起きやすい症状や、対処方法について解説しています。

エアコンの不調を感じている方は、ぜひこちらもご参考にしてみてください。

エアコンの臭いが気になるときは、以下の方法を試してみるのがおすすめです。

1.フィルターを掃除する

エアコンのフィルターには空気中に舞うホコリをキャッチする役割があり、本体のなかでも特に汚れやすい部分です。汚れをそのままにしていると臭いの原因となりやすいので、定期的にフィルターのお掃除をすることが大切です。

フィルターの一般的な掃除方法

フィルター掃除の一般的な手順は次の通りです。

  • 1.電源ブレーカーをオフにする
  • 2.本体のカバーを開けフィルターを取り外し、付着したホコリを取り除く
  • 3.ホコリをある程度取り除いたら、水洗いを行う
  • 4.洗い終わったフィルターは日干しして十分乾かす。
  • 5.直射日光に当てると歪んでしまう場合があるため、日陰に置く

なお、フィルターの掃除方法はエアコンのメーカーや機種によって異なる場合があります。実際に作業する際は、あらかじめお手元の取扱説明書を確認するようにしましょう。

エアコンフィルターのお掃除方法について、さらに詳しく説明しています。気になる方は、ぜひこちらも併せてチェックしてみてください。

2.エアコン内部を乾燥させる

冷房を使った後などは、結露が発生して本体内部の湿度が上がり、カビの繁殖しやすい環境になってしまうことがあります。本体にカビが発生してしまうと臭いの原因になってしまうため、送風運転などを活用して本体内部を乾燥した状態に保つようにするとよいでしょう。

もしすでに内部にカビが繁殖してしまっている場合は、本体を分解洗浄の依頼をする必要があります。

3.エアコンに搭載されているお掃除機能を使う

機種によっては、フィルターや熱交換器などの部品を自動的にクリーニングする機能が搭載されているものもあります。ボタン一つでエアコン内部を自動でクリーニングしてくれるので、時間がないときにも気軽に臭い対策ができることが大きなメリットといえます。

とはいえ、取り切れない汚れはどうしても溜まっていってしまいますので、定期的にフィルターを取り外してクリーニングを行うことも大切です。

4.冷房運転で発生する結露水を利用してドレンホースを洗い流す

ドレンホース内の汚れが原因で臭いが発生している場合は、冷房運転を行って洗い流すのがおすすめです。まずはエアコンの温度を低めに設定し、強制的に結露を発生させてドレンホースに流れる水量を増やします。これにより、ドレンホースに付着していた汚れをある程度洗い流すことが期待できます。

ただ、この方法はあくまで簡易的な対策に過ぎないので、それでも臭いが気になる場合は分解洗浄を依頼してみましょう。

エアコンを清潔に使うためには本体のお掃除が欠かせませんが、誤った方法でお手入れしてしまうと故障につながる可能性もあります。自分でエアコンのお掃除をする際は、このあとにご紹介する注意点を確認しておきましょう。

1.エアコンに消臭スプレーを吹きかけるのは駄目です

臭いを消そうと思って衣類やお部屋用の消臭スプレーを吹きかけてしまうと、本体が故障する可能性もあるので注意が必要です。消臭スプレーは液体の消臭剤を霧状に噴射するため、エアコンに直接拭きかけてしまうと内部がベタついて、余計にホコリが吸着しやすくなってしまったり、故障につながったりすることも考えられます。エアコンの臭いを消すために、消臭スプレーを吹きかけるのは避けるようにしましょう。

2.フィルター掃除の際は部品を壊さないように注意

フィルターを取り外すときや汚れを落とす際に、強い力を加えてしまうと部品が変形したり壊れてしまったりすることもあります。フィルターを取り外すときはしっかりと取扱説明書を確認し、洗浄する際は優しく汚れを落とすようにしましょう。また、40℃以上の熱いお湯で洗ったり漂白剤を使ったりすると故障の原因になるので注意が必要です。

3.洗ったフィルターは完全に乾燥させる

水洗いしたフィルターは陰干しでしっかり乾燥させてから本体に取り付けるようにしましょう。濡れている状態で取り付けてしまうと本体内部に水分が浸入し、故障や発火を引き起こす恐れもあります。また、ホコリは水分に吸着しやすい性質があるため、湿っているとかえって汚れが付着しやすくなってしまうこともあります。

なお、早く乾かすためにドライヤーなどを使ってしまうと、熱でフィルターが変形してしまうこともあります。フィルターを乾かすときは、陰干しで自然乾燥させるようにしましょう。

自分で本体のお掃除をしてもエアコンの臭いが消えないときは、分解洗浄をしてみるのもおすすめです。

特に長年使っているエアコンには、手の届かない本体の奥の方に汚れが溜まり、臭いの原因になっていることも少なくありません。分解洗浄であれば、熱交換器やドレンホースの内部など、本体の隅々まで汚れを落とすことができます。

また信頼できる業者であれば、分解洗浄の内容によって養生をしてくれたりカバーをつけてくれたりするので、周囲が汚れてしまう心配もありません。エアコンを徹底的にきれいにしたい場合は、分解洗浄を依頼すれば、安心して作業をお任せできるのでおすすめです。

エアコンの臭いを取り除くことができたら、次は再発させないための対策をしてみましょう。この項目では、エアコンの臭いを防止するために日ごろから気をつけたい4つのポイントをご紹介しています。

1.オフシーズンも定期的に送風運転する

エアコンをあまり使用しないオフシーズンは、一度もエアコンの電源を入れないという方も多いのではないでしょうか。しかし、長期間エアコンの電源を入れていないと内部にホコリが溜まりやすくなり、カビが繁殖して臭いの原因になることもあります。そのため、エアコンを使わない季節でも、定期的に送風運転をして内部を乾燥させるようにしましょう。

2.冷房運転の後は本体内部を乾燥させる

冷房運転後のエアコンは、結露によって内部が湿った状態になっているので、そのまま電源を切ってしまうとカビが発生しやすい環境になってしまいます。

そのため、冷房運転が終わった後は、送風運転でエアコン内部を乾燥させておくとよいでしょう。

3.室内を換気する

エアコンは室内の空気を吸い込んで温度を変換するため、室内に汗の臭いが充満していると本体に臭いがこびりつきやすくなります。出来るだけこまめに換気し、室内に臭いがこもらないようにしましょう。

なお、室内の構造や季節によっても効率的な換気の仕方は変わってきます。以下の記事で具体的な換気のコツを紹介しているので、ぜひこちらもチェックしてみてください。

4.室内もこまめに掃除する

エアコンフィルターの掃除はもちろん重要ですが、その汚れは元をたどれば室内を舞っているホコリです。そもそも室内にホコリが少なければ、エアコンに溜まっていく汚れも少なくなります。出来るだけ、室内自体の掃除もこまめに行うよう心がけましょう。

新しいエアコンに買い替えるなら、室内に合ったエアコンを選ぶことが大切です。この項目ではエアコンを買い替えるときにチェックしておきたいポイントを3つご紹介します。

1.適用能力

エアコンを買い替えるときは、まず適用能力をチェックしてみましょう。

冷房と暖房でも適用能力は異なるので、室内の広さに合ったエアコンを選ぶようにしましょう。

2.搭載機能

エアコンには、フィルターの化粧パネルの自動昇降などの機能が搭載された製品があります。特に、エアコンの臭い対策にはフィルターのお手入れが欠かせないため、自動昇降機種を選べば、お掃除の手間を軽減することができるでしょう。

3.省エネ性能

最近は電気料金の値上がりが続いているため、電気代の節約を心がけている方も少なくないのではないでしょうか。特に夏場はエアコンの電気代が高くなりがちなため、省エネ性能に優れたエアコンを選ぶことで、月々の電気代を節約しやすくなるでしょう。また、最新のエアコンは昔の機種に比べて消費電力が下がっているため、今のエアコンを長年使っている方は、最新モデルに買い替えるだけでも省エネ効果を実感しやすくなります。

エアコンからのイヤな臭いは、そのまま放置していると性能の低下や故障につながってしまうこともあります。日頃からこまめなお掃除や換気、送風運転などでエアコンのお手入れを行いましょう。またエアコン内部の汚れをしっかり洗浄したい場合は、分解洗浄を依頼することをおすすめします。

もし長年使っているエアコンの臭いが消えない場合は、思い切って新品に買い替えてしまうのもおすすめです。

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